2008年3月25日火曜日

カラヤンとフルトヴェングラー

カラヤンとフルトヴェングラー (幻冬舎新書 な 1-1)


幼き日のカラヤンとフルトヴェングラーの人間模様を描いたものです。登場人物は、前の2人+チェリビダッケがメインです。お互いの駆け引きがとても面白く、最後までどんどん読めてしまうような作品でした。カラヤンが「帝王」と言われる所以の垣間見えるようでしたね。随分と頭脳明晰な方だったみたいで、最終的にベルリンフィルまで上り詰めて・・・。カラヤンとフルトヴェングラー、この2人の駆け引き是非ご覧あれ

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
岡田 暁生

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by G-Tools


新書です。西洋の音楽史、かなり濃い内容となっています。バロック以前のことから始まり、前古典派、後古典派、ロマン派、近現代等の音楽まで幅広く触れられていました。結構事細かに、歴史の変遷が描かれていて面白く読めました。多少分かりにくいかな、という文章も登場しますが全体としてみれば、読んだら結構面白い!という印象でした。これ1冊読むだけでも結構、西洋音楽史について学べるものがあると思います。古本でも結構出回っているみたいなので、古本を漁ってみるのもいいと思います。著者の主張もさほど強くなくすんなりと読める本だと思いました。

2008年3月23日日曜日

間違いだらけの日本の音楽教育

日本の音楽の書籍――ピアノでも声楽でも――というのはハッキリ言って名著と言えるものがほとんどありません。近年刊行されたものはほぼ皆無と言ってもいいでしょう。つまり楽器屋へ行っても駄作ばかりが並んでいるわけですね。メソッドものに関してはまず間違いないでしょう。しかし学習者は刊行されているものから選ばざるを得ないわけで。他の項目でも書きましたが、日本人は「読んでる人に分かりやすく理解してもらおう」という心理が働き、難しい言葉は使わず簡単な単語で書きます。こんな事は文章を書く人にとっては当たり前のことなのですが。ここで発生する問題は『説明』を省くことです。

例えば、数学で考えると比較的分かりやすいですが、ただ単に数式だけをずらりと並べてその数式に対する説明は皆無、なんて言うのは数学の受験書でも珍しくありません。読んでる方にとっては一番必要なもの――説明文――なのに、それが省かれているんじゃ、読んでいても「??」がどんどん積み重なるわけです。ひいては、音楽家なんていうものの書く文章は悪文の代表例みたいなもので、「文章」としては酷いものです。詳細な説明を省く結果、日本で刊行される音楽書は薄いペラペラなものばかりです。しかも学習者は、「これが一般的だから」という理由で他のみんなが使っているものと同じ教本を選んだり。指導者にしても「私はこれで教えられたから」と言う理由で同じ本を薦めたり。逆に言えばそれ以外は扱えないものであったり。指導者も、自分で学習しないため、人に教えられる能力なんていうものは持たないわけです。生徒さんがそこら辺をきっちり見抜ける目なり感覚を持っていないと、まさにお金だけを取られてしまうことでしょう。教師は生徒に利用されるために存在するのです。しかし、現日本の教師たちはそんな利用価値すら乏しいですね。しかし、今の日本の音楽教育がこれが現状です。

例えば、アメリカの音楽書を例に取ってみると、分厚いです。基本的に、専門書なんていうのは分厚くて当然なんです。「専門書」なんですから。専門的なことを記述する上で詳細が説明が必要になるのは当たり前のことで、これを簡潔に分かりやすく説明するのは至難の業です。希に名文を書く文章家がいますが、日本においては期待しない方が良いでしょう。何かを学習しようと思って、日本の書籍じゃなんだか腑に落ちないなと感じたら是非海外のものを注文して読んでみるのもいいでしょう。私は薦めます。音楽で言えば、イタリアやドイツ、アメリカ等のものを。今やインターネットでいくらでも海外へ行けますから、私もよく海外のAmazonから書籍を注文します。これ以外の方法としては、地元の図書館等へ行っていかにも古めかしそうな本を探すことです。意外な発見があることもあると思います。私もこの方法で結構な良書を発掘しました。多分こんな本誰も知らないだろうな、と思うようなものも。


以上、思いついたことをただずらずら書き並べました。